現在使用している暦は太陽暦である。太陽暦とは、地球が太陽を一周する時を1年と定めた暦であり、暦のズレを修正するために、4年に1度うるう年が挿入される。また1年は365日と定められている。
この暦はその名のとおり、太陽だけに依存した暦であるといえる
太陰暦とは、月を中心とした暦のことである。月の満ち欠けをひと月と定める。月のひと月はだいたい29.5日であるため、29日の月もあれば30日の月もある。また、一年が29.5×12=354日となり、太陽暦より11日程1年の長さが短い。そのため、太陽暦とは異なり、8月という暦であっても冬であったり春であったりするのがこの暦の特徴である。
太陰太陽暦とは、太陽と月の両方を用いた暦のことである。つまり、ひと月は月の満ち欠けによって決定し、1日と1年の長さは太陽によって決定されるものである。季節がずれる太陰暦の欠点を補うために、閏月という13カ月目が挿入される年が19年周期のうち7回あり、メトニックサイクルと呼ばれる。
以下の赤文字が閏月を挿入する年数となっている。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
また聖書で見る太陰太陽暦のひと月は以下の画像のとおりである。
現在の太陽暦は曜日が固定で日付が流動的に流れているのに対して、太陰太陽暦は日付が固定されている。つまり、現在の太陽暦の週の3日目といえば絶対に火曜日(日曜日が1日目)であるが、太陰太陽暦で2週目の3日目と言えば絶対に11日になるのが特徴である。
また、月の初めの1日は必ず新月祭であって、安息日は8日、15日、22日、29日である。
またひと月は29日で終わる月と30日で終わる月がある。そのため、30日を超える月は存在しない。